就職でも、バイトでも、恋愛でも家探しでも、宝ものでも、広告やネットを見て、「ああこれいいなあ、この企業いいかも、この人いいかも」と頭で考えていい悪いをつけても、現実は違うことがよくあります。
頭で考えて「これはいいのではないか」と思っても、行ってみたら別なのです。人は面倒だから、失敗したくないから、間違えたくないからとたくさん調べたり、頭でシュミレーションします、この人は、この企業は信用できるのか、これは誠実か、正しいか、考えます。占ったりもするでしょう。
ですが、神様いいます「いけ」「見ろ」「会いにいけ」「いけばわかる」「見ればわかる」。
広告でもネットでも、情報は単なる切り取られた「枠」でしかありません。切りとられた枠をみて、どうこう判断したとしても、実際いかなければ全体はわかりません。
輪廻というのはアクションだと昔かきました。輪廻はアクションです。つまり、行動をおこし、経験を積むためのものです。「知識」は人に与えられていますが、経験をしなければ、人は真に理解することはできません。きりとられた一部を見ても、経験をしなければ人はわかりません。
性に合う合わないはあります。いくらいろんなものをはずしていたとしても、その相手や企業と性が合う合わないはあるのです。先日のビワのたとえでもそうですが、お互いに悪意がなく、お互いふつうにしていても、かみ合わず不和が起こることは往々にしてあるのです。
このひといいひとですか、と神様にきいても「いい人」と返ってくるでしょう。この家はいい場所ですかときかれ「いい場所です」とも返ってくるでしょう。ですが、清浄すぎる場所は人は住めません。清すぎる川には魚は住めません。その人が性にあい、そこでいいなと思うかどうかは「経験」してみなければ図れないのです。
いいところだよ、きれいなところだよ、といっても感動できないものもあります。さほどよくなくても性にあうところはあります。
頭で考えて答えを出しても、それは自分にとっての正解ではないのです。
「この会社年俸もいいし、福利厚生しっかりしているし」といってもなんか嫌だな、とおもったらそれは性にあわないのです。
「この人こういってるし、知り合いだし、信用できるよね、信用しなきゃ」と思っても、そこにまどわされてその時の本人をしっかりみなければだまされます。思い込み、自分の考えでめぐるよりも、合わないなあ、と思ったらそれを優先したほうが、よいのです。
人や周りにそれが正しい、そうでないといけない、と勝手に正悪をつけ、「男性はこうでないと、女性はこうでないと、清らかでなければ、相手は誠実でなければ、まじめでなければ」と正悪をつけ、その条件だけで相手をきめたとしても、実際会ってみると心はときめかない。条件関係なく、合って決めよう、いろいろ会ってみようと幅を広げたら楽しいな、性にあうなあ、と出会うこともあるでしょう。
自らで枠をつくって、その枠の中でああだこうだ頭で考えると、せっかく自分にある運命すら取りこぼします。
人はそれぞれコマンド、パラメータをもって生まれてきています。それぞれ持ちえた運命があります。見えない運命をいくら探してももとめても「ないものはない」のだそうです。枠をつけてしまうとせっかくある運命すら見過ごします。
また、人や会社も変化します。合わないな、合わなくなったな、性に合わなくなったなとおもったら、抜け出すことも視野にいれてください。
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