職場やサークルで友達ができないという方へ

投稿者: | 2025年12月20日

年末にさしかかり、このようなご相談が増えております。友達ができない、友達をつくりたいのにうまくいかない。そういう方に対してのアドバイスを今回はまとめました。

学生の時は簡単にできた友達が、社会人になると、年をとるとつくれない、会社では話すけれどもそこからは発展しない。よくあるお話です。

それはなぜかといいますと、一つは「友達をつくりましょう」という風潮を回りの先生や大人がつくっており、同じ年齢の子供らが集まり、毎日顔をあわせ、つくりやすい状況ができていたこと、そして子供の時には友達を1からつくるだけのリソースが自分にも周りにもあったからです。

大人になれば、仕事や家庭のことで、友達を新しくつくるという「友達にさけるリソース」がすくなくなります。既存の友人にさくだけで手一杯、子供や家庭、仕事にかけるだけで手一杯。そうなると新しく友達をつくる、というリソースが大人にはそうないのです。その中で友達をつくるとしたら

1,心を同じにするものであること

2,相手にとって都合のいいものであること

このどちらかです。

1の場合は同じ舞台が好き、同じアニメが好き、同じVtuberが好きなどの好きなものなどで心を同じにするもの。あるいは子育てや、なにかの家庭の問題で、同じような苦しみの心を同じにするもの、そういう心を同じにするものたちが寄り集まったときに、その中で友情がはぐくまれます。

2の場合は例えば愚痴を聞いてくれる、買い物や自分の都合のいい時に付き合ってくれる、自分の興味のある分野に詳しい、仕事で都合がいい、なにかするときに音頭をとってくれる、場をもりあげてくれる、手伝ってくれる、行きにくいお店や場所に同行してくれる、なにかにくわしくてリードしてくれる、そういうだれかにとって都合のいいものであれば、仲良くしたい、一緒に何かしたいと思うものです。

言語化、明文化するとちょっと都合のいい人というのは悪意をもった意味にとられますが、ご自身に置き換えてください。仕事や家庭で忙しく友達というものが別にいまはほしくないとしたとしても、自分にとってすごく都合のいい、いろいろおしえてくれたり、同行してくれたり、仕事で助けてくれたり、落ち込んでいるときに愚痴をきいてくれたりしてくれる、それを敷居の高くなくこちらの都合にあわせていつでもいいよと言ってくれる人、そういう人とは仲良くなりたいとおもいませんか。

自分が友達というものを強く欲していない時に、自分に都合のよくもない、ただ一緒の空間にいる人と仲良くしようとおもわないでしょう。とっかかりがないでしょう。だからこそ、友達が欲しい、どうやってつくればいいのか、というときには、同じ心を持つ人のいるところにいきましょう、相手にとってなんらかの都合のいいものでありましょう。そこから相手が自分にちょっと寄り添ってきたら、それがとっかかりです、というのが答えになります。

大人になると、新しく友達をつくらなくても今いる人でまにあってる、家庭や仕事でリソースがない、という前提条件があるのです。ただその場で話すだけ、その場でちょっと会話したり、職場でみんなで飲みに行くだけ、そういう付き合いすらも面倒くさいと思うのが現代の人間です。それを乗り越えてお友達になるのであれば、それなりの理解とアプローチが必要です。

簡単に友達が欲しいなら、インターネットにはたくさん「ネットで話せるお友達が欲しい」という人がいますので、そういうところで探されるのが一番現代では手っ取り早いかもしれません。