「試さなければ合うものは見つからない」
のだそうです。皆、「自分に合う仕事、自分に合う相手、自分に合う趣味」となにかとご相談なされます。ですが実際のところ簡単な話なのです。
人間、経験がなければそれがいいかわるいかなど判断できない生き物です。そこにたくさん料理があったとして、一番最初にたべたお皿が自分にとって「すごく気に入るおいしいもの」かどうかなどわかりません。たくさんいろんなものをたべて「やっぱハンバーグがおいしい!」となるわけです。たくさんたべてきたけれども「これだよね」というものは「経験」しなければわかりません。
自分の不調を治したい、病院にいこうとおもって一番最初の病院でいやな目にあうと、やっぱ病院はだめだな、混むし先生もつめたいし、もらった薬じゃなおらないし、と安易に医療をあきらめ代替医療に走る方もたくさんいます。
ですが、一つ二つの経験で「あれこれためしてもいないのにベストな選択かどうか」はわからないものです。経験がないのですから。
他者の口コミは他者の経験です。ご自身の経験ではありません。
病院もそうですし男女関係もそうです。つきあってみてダメだったら、さっさと見切りをつけて他にいけるからいけばよいのです。むろん、子供がいるだのなんだの所帯をもってしまったら安易には別れられないこともあると思います。
出会いたい、ベストが欲しいというわりには「経験もないから判断できない」ことのほうが世の中多いのです。
試すことはわるいことではありません。経験の蓄積です。
あれこれ趣味で手を出してしまう・・・もっといいものがないかとおもってしまう。それはわるいことでもなんでもありません。「あわない」という経験の蓄積です。
出会いでもなんでもすべて「経験の蓄積」をしている、それによって試して取捨選択の下積みをしている。そう考えていくのもよいのではないでしょうか。
そこで「理想の青い鳥はいなかった。このくらいのものが妥協点。こことうまくやっていこう」くらいのところに落ち着くのでもよいでしょう。
理想を追い求めるのではなく、経験の蓄積だと考え方を変えていくと少し楽になるかもしれません。