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「確証を求める」役が付いている方というのは案外多いものです。何言っているのかぴんと来ないでしょう。最初はわたくしもさっぱりでした。ですが、確かにそれは自分の中にあるわ、駆り立てられるわ…と思いあたることが多かったので、書き留めておきます。参考になさってください。
たとえば、ダイエットにかかわることでも、サプリメントでも、新商品でもいいです。誰かが記事を書いていた、それがどうしても気になって、購入したくなる。売り場に季節限定品が打ってあって、ついつい手にしてしまう。新しい乳酸菌だ、虫歯にいいんだ、とかかれていると、ついつい手がでてしまう。
こういう云われがある神社があって、本当にそうなのか、金運のご利益があるのか行ってみたくなる。この呪術は本当に「効く」のか、真言唱えたら本当に効果があるものなのか、とても気になってしまう。悪いことを聞いたら気になって、それを確認したくなる。確証をもとめたくなる。
これすべておなじことです。
そのサプリメントやダイエット商品、あるいはスピリチュアル製品がどれだけお値段がしたとしても、どうしても「確かめたく」なる。本当にそこに書かれているデータや検証結果が正しいのか、自分も確かめたくなる。
じつはこの確証を求める役において、本当にそのモノが素晴らしいか、どうか、というのは問題ではないのです。確かめたくて、確証をもとめたくて仕方がない、試してみたい、それが最大の欲求になり、役なのです。
その商品が素晴らしいものだった、よく自分に効いた、良くなった、としてもこの役が、煩悩がある限り、次のものを見たらまた「確証を得たく」なります。確証を得て納得したとしても、ではあれはどうなのだ、これはどうなのだ、本当か、よしやってみよう、ああ、そうなのか、じゃあこれはどうなのか…ととどまることを知りません。駆り立てられるからです。
どれだけのアチューメントがこの世にあるでしょう。それをすべて欲しい、本当かどうか知りたい、これはどうなんだ、と求めてしまう。
ダイエットについても調べたくなる。あれこれ試したくなる、あたらしいサプリメントがでたら本当かどうか試したくなる。
新しい電化製品がでたらどうも気になって、新型の掃除機でも洗濯機でも買いたくなる。
季節限定品が地雷が多くても、レギュラーのココイチカレー以外を選んで毎回いつもの豚しゃぶチーズポークカレーにしておけばよかったと後悔する（わたくしですが）。
本当に食べたい、得たい、知りたい、という欲求の奥に役がついていないか、役が付いていればはずすことです。まどわされなくなりますよ。