人の世界をつくるもの
人間の魂は無意識の集合体をつくっており、人間の意思の集合体がこの地上において運命を作っていきます。人の中に争う、人と張り合う心がそれぞれがあって、それぞれがミクロの世界で対立していれば、マクロの大きな世界でも戦争が起きます。働きたくない、でもお金が欲しいという心が人間の中で多くまきおこれば、やがて働かなくてもいいように機械化、デジタル化が進み、投資に走り、「もの」が減り、恵みがすくなくなり、作らなくなります。今の世不遇を嘆くのではなく、自分たちの求める心、集団的無意識の魂の意思がつくっているものもある、ということ。自分の中にその衝動があれば、その中に巻き込まれ、その影響をもろにうけやすくなるものだ、ということも併せてちょっと頭の中にいれておいてください。
この世は魂のとりあい
有名になりたい、もてたい、人にちやほやされたい、愛されたい、これすべて「他人から心を傾けてもらいたい」魂の欲求です。人から魂が欲しいのです。人から魂を得れば、運命もつくれますし、そもそも枯渇していて何もできない人ほど「欲しい」という欲求が大きくなります。ひからびて乾いているのだから水飲みたくて仕方がないのとおなじように、魂自体が満ちてない人は「傾けてもらいたい」衝動が強くなります。そしてイライラも強くなります。魂がないということはそれだけ「ない」のです。一方魂がある程度ある人というのはそういう欲求が0ではないですが、強くなくなります。だってもう持っているからです。
枯渇したもの同士が取り合う世界がこの世であり、仏教では修羅だの餓鬼だのに道をつくります。取り合いに負ければ、奪われてさらに他から取ろうとします。人間は自分で魂を生み出せないのですから、あるリソースを取り合うしかないわけです。
神社仏閣などは信仰によって魂をキープし、それを下げ渡す機能をもっています。ですが昨今の神社は信仰があつまっているというよりも、観光地化していたり、そもそもささげる魂をもっている人間もすくなくなっているため、魂自体のキープも少なくなっています。将来的には本当に少なくなっていくでしょう。今ならまだもらえますが、だんだんと人間の魂自体もらえなくなっていくのでしょう。
この世は身銭だけではなく、魂も稼がなければいけないそういう場所です。仏教では徳を積んで徳をつみましょうと教え、神道ではそもそも消耗しないように罪穢れは祓いましょう、なのです。取り合って争うよりももっと効率的に魂を稼ぎましょう。取りあいの世界になると負けたらごっそりとられます。
肉体も大事
魂の消耗もさることながら、肉体のこともおろそかにしては「魂は来世にいけるくらいぴんぴんだけれども、肉体は結構ぼろぼろ」ということもありえます。
魂の不調は肉体にも影響していきます。魂は体のまんべんなくひろがっているわけではなく、偏りがあります。頭でものを考えがちな人間は、頭の部分に魂がたまっています。傷つくことが多い人は胸のあたりがごっそりありません。魂をふやしてもその傾向は同じです。そのかたよりを是正するのがいってみたら気功であり、気をまわすことになります。太極拳とかそういうものですね。
ゆったりと体全体にエネルギーを回す瞑想をすることで、偏りを解消しようとするものです。頭にかっかのぼったら、体をうごかす、エネルギーを回す、というのをこころがけてください。
後こういうのをかくのは一部反発をくらうかもしれませんが、カフェインとお酒、これは体にとっては毒です。カフェインはイライラや不調につながり、お酒は細胞を壊します。また、過剰なお砂糖、は「腸に溜まる・浸透圧が崩れる」のだそうです。おなかの張りの原因にもなります。おなかのぱんぱんになっている人をみるでしょう。ああいう感じで本来やわらかいはずのおなかを張らせます。それによって体は不調になったり、細胞が壊れれば最悪よろしくない病気にもなります。
魂も肉体も、余計なものはため込まない、必要なものを得る、循環する、これを心掛けてください。
さて書き忘れたこともあるでしょうが、先祖供養は別のところで書いてありますし、大分伝えられることは伝えたかと思います。参考になさってください。どうしても飲みたいときはデカフェもおいしいコーヒーありますしね。お付き合いもあるでしょうが、「毒だ」と分かったうえで摂取する、毒抜きをするもいいでしょう。
病気は若いころからの積み重ねです。中年すぎれは人間の体は消化が落ち、階段をさがるように衰えていきます。これは事実です。生殖のための機能が落ちれば、その分体はエネルギーを不要とし、不要とするからこそ消化するという機能もおちます。若いときと同じ食事をしていれば、必ず不調が来ます。
不調が来たときに「こうなってしまった、助けて」と神仏にすがっても「若いころの積み重ね」といわれてしまいます。いまからでも遅くないのでなにか起こる前に肉体と魂のケア、回復、これを心掛けてください。