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年末年始の神棚の扱い方はすこし異なります。基本的にお水やお酒、米塩などは朝の内に家の当主がまつります。奥様ではありません。当主がなすものです。
少し話がずれますが、当主、というのはその家の方針を決める方です。この方が願っていることと、奥様が願っていることがちぐはぐで、奥様が神棚のお世話をされている場合は、これ神様としてはどうにも対応しかねます。当主、というものの方針をしめして願ってほしいものの、当主は神棚には向かわぬし、家の当主でないものが神棚に願ってもそれ当主の願いと違うしなあ・・。と、なってしまいます。当主が、きちんと、毎朝お水をかえ、宵にはおさげしてください。
さて、年末年始は違います。朝にささげたものを宵にさげ、宵にもういちど歳の神さまに供物をささげます。月をまたぐときにお渡りになる神様ですので、夜の内にお供えはご用意します。その神様にささげるものは火を使わないもののほうが好まれます。火入れをしていないお酒、お水、お米、果物や、用意しておいたお餅(厳密にはお餅は蒸しますので火ははいっておりますが)をささげてください。火をつかわないもののほうがよいそうです。年越しなので、どうしても夜更かしをしたいでしょうが、神さまは見られるのを嫌いますのでできれば日付が変わるときにはお眠りになっているほうが本来はよろしいです。ささげる際は今年一年のことを感謝し、来年もお願いしますときちんと心をこめてお願いいたしましょう。
朝になったらおさげし、家におむかえした神様のために再度お水などを変えてください、年末年始は大忙しです。
都会、というのはとかく都会の罪けがれがあります。
それは、昼と夜をあいまいにしていることです。昼は昼、夜は夜のエネルギーの流れがあり、人もそのサイクルで生活しております。神様もです。そのリズムを崩し、夜に仕事をし、昼に眠り、それが社会全体で多くなってくると、当然エネルギーの流れもおかしくなってきます。
年末年始、仕事納めのあとはしっかりとそのあたりエネルギーをととのえて、歳の神さまをお迎えになり、一年の安寧を願ってください。