先だって、建物内で音がするはずもない状況で音が鳴ったりラップ音がしたりします。時々、人の足音がする時もあります。というご相談がありました。悪い感じはしないけれども、音がするはずもない場所で音がするのは気になってしまうので、複数の霊能者や神主さんに除霊やお祓いをお願いしました。しばらくは音が止むのですが、時間が経過するとまた霊障が起こってしまいすという相談でした。そういう家や建物はごく稀に存在します。
それが「悪さをしない霊の類」を前提で申し上げますと、その音の持ち主は、今のこの空間とは別の空間で生活している者の仕業です。
例えば夢を見ている時に、自分の肉体はここに在るのに夢の中では、別の肉体が別の世界で活動しています。それと同じように、今ここに在る肉体の次元とは別の所に、霊が存在している空間もあるわけです。
夢を見ながら亡くなってしまった人や現実との区別が曖昧な子供の意識、無くなってそのまま死んでしまった人、自分の中の世界に囚われ、そこから抜け出せないまま自死した人など、要因は色々とありますが、それらが自分達の空間内で、ずっと同じく何かを繰り返しているのです。働いたり遊んだりと現実世界と同様に様々な活動をしています。
普段は霊が存在する空間は、現実世界と霊が住む世界と干渉し合うことはありません。ただ、ごく稀に様々な条件や要因によって、双方の世界が繋がってしまうことがあります。その時に音やラップ音などがしてしまうことがあります。
普段は双方干渉出来ないのですから、問題になることはありません。別次元で生活していて、たまにお互いの窓が開いてしまい向こう世界の音が聞こえてしまうという程度あれば、大きな問題になることも害をなすこともありません。学校の怪談ではこういうことの方が多いでしょう。
もしそれでも本当に音が気になる。嫌だと音が鳴るだけでも気持ち悪いというのであれば、干渉があったとき、音が鳴った瞬間向こうの住人を「ようこそ、こちらにいらっしゃい」と、明確にこちら側に引っ張り込むことです。干渉が出来るということは、その時だけこちらの声もあちらに通じます。
おや?、今まで自分だけの世界だったのに、人の声がしたとなるとよほど警戒心の強いものでなければ数度の呼びかけでこちらの世界に来ます。こちらに来たからには、もう向こう側には戻れません。そこで初めて除霊や追い出しも出来る訳です。
普段、「向こう側」に存在しているものは、窓が開いてない時には何もできませんというお話です。こちら側に存在している人に対してはなんとでも出来ますが、夢の中にいるようなものをなんとかしようとしてもできません。ですが夢の中にいるような者も、こちら対しては干渉することはできません。双方、分断されている状態です。色んなパターンもあります、もし、どんな方法をもってもしても音が鳴りやまない場合は、向こう側の住民を引き込んで除霊する方法を試してみてください。また、当社でも夢の世界の住民を除霊するサービスを提供しておりますので、お困りのさいはご相談ください。